やりきれない思いがいっぱいで

火曜日から急遽、一泊二日で上京してきた。東京に住んでた時から4年ぶりだ。悲しい上京だった。東京在住だった当時、勤めていた会社の仲良くしてた奴が死んでしまったのだ。そんな訳で通夜に出席してきた。

なんかもう、今さらあわててすっ飛んで行ったって、ただのアリバイ作りをしているようにしか思えない様な気がするもんだから、死んじゃった奴に申し訳なくって。
奴は俺が田舎に引っ込んでからずっと、「たまには東京に遊びにきて下さいよ」とか言って、オレに会いたがってくれていたのに、オレの都合で先延ばしにしてたせいで奴の気持ちに応えることが出来なかった。
こうやって行こうと思えば自分の予定なんかぶっちぎって、飛行機に乗ることだって出来るのに、なんで元気なうちにそうしてやれなかったんだろうか。自分の行動力のなさにがっかりだ。死んじまった奴の抜け殻にいくら話しかけても、あやまっても何の意味もないよ。悔やんでも悔やみきれない。

オマエとは生きてるうちに会いたかったよ。そんでもって、また昔みたいにバカバカしい話をして大騒ぎしたかった。ベロベロに酔っぱらって気持ち良さそうに歌う、あのド下手極まりないダンシング・オールナイトがもう二度と聴けないのが悲しくってしょうがない。
人一倍腹黒いクセして俺には色々気を使ってくれる奴だった。俺があんまり元気ない時は「肉食えば元気でるんすよ！肉食いに行きましょうよ！ビーフっすよ！ビーフ！ビーフ！」なんて言って一緒にステーキ食いに行ったりして、俺がチキンステーキなんか頼んじゃったりしたらもう「なんで鶏肉なんすか！？鶏なんかダメっすよ！このチキン野郎！！絶対ビーフっすよ、ビーフ！！」てな感じで元気づけようとしてくれたり。
経堂近辺で毎日のようにラーメン食いに行ってあの店はウマいマズいだの言って夜中に怒鳴り合いしたとかさ。オマエとの思い出は書ききれない程いっぱいありすぎて。

日が経つにつれ色々思い出してきちゃうもんだからさ。
あの時よく通った飲み屋とかに行って、またバカ騒ぎしようなって約束してたんだもんな。約束を守れなくってスマン。
結局最後まで俺はオマエにとってダメな先輩だったな。