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寒冷地の屋根、小屋裏を考えてみちゃったりする [仕事]

寒冷地で起こる冬場のクレーム、すが漏れと屋根の雪問題が多い。
砂付きのザラザラした板金で屋根を葺く場合が多い輸入住宅、急勾配の屋根でもザラザラが雪に引っかかって雪は落ちないってのが売り文句だ。
でもね、落ちる時は落ちる。数10センチも雪が積もって屋根付近だけの雪だけ解け、積もった上部の雪はそのまま残って屋根の雪がキノコ状になってしまい、茎の部分がポキンと折れればさぁ、急勾配の屋根だ。雪の塊はゴロゴロと勢い良く転がり、そのまま隣の家のフェンスなんかをぶっ壊してしまうかも知れないね。
トタン屋根みたいにズルッと落雪しなくても、吹雪なんかで屋根の上の雪の形状がどんどん変化して軒先に雪庇が出来たりしたら、これも結構やっかいだ。そのままにしておくわけにもいかないし。
冬の間は雪は屋根の上に乗せといたままにしようとする場合、小屋裏換気には気をつけないといけない。
小屋裏換気を十分に取って、小屋裏の温度を下げる事によって屋根の温度上昇を抑え、雪をできるだけ解けないようにして軒先付近からのすが漏れを防がないといけない。
小屋裏換気には特に軒天の部分の換気が必要不可欠だ。
よく2階部分に出窓なんかがあって出窓上部分に軒天を確保できない納まりになっている場合、出窓の上だけ十分な換気ができないので、すが漏れを起こしやすいかも知れない。
では小屋裏に十分な換気を取ろうと思い換気開口を沢山とり過ぎると、猛吹雪の時なんかに雪が小屋裏に入り込んで2階の天井から水がポタポタ降ってくるなんて可能性もないともいえない。

数10年前に建てた住宅ならいざ知らず、ここ最近建てた家でツララがいっぱい出来る家は注意した方がいいんじゃないでしょうかね。


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