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お得感には裏がある [仕事]

輸入住宅はどうも信用できない。
あんなのに高い金払って住むってのはどうなんだろう。

北国ではカナダとかの輸入住宅が結構流行ってるのか?郊外の新興住宅地に行くとかなりの割合で建っている。まぁその中には側だけ似せた「輸入風住宅」ってのが相当数混じってはいるが。

さて、ここで言う「輸入住宅」とは何を指しているのだろうか。以前聞いたんだが細かい定義は忘れてしまった。確か建物に使用する輸入建材が全体の何%以上とかいう話だったような…。
ググッってみたんだが、チラ見しただけでは具体的な数字までは探せ出せなかったが、一般に「海外の設計思想による住宅を、資材別輸入またはパッケージで輸入し、国内で建築する住宅」という定義らしい。
上記の「海外の設計思想による住宅」の設計思想ってのはどこからどこまでを指すのだろうか。内部の生活様式や間取りやプランニングまで含まれるとオレが今まで見てきた輸入住宅は全て輸入風住宅になってしまう。だってさ、間取りなんかは普通の住宅となんら変わるところはないんだもん。まさに近代日本ごく普通の一般住宅のプランニングで、使っている材料が輸入建材ってことだけで基本グリッドが在来工法では910㎜なのが1218㎜になってるぐらいかな。

まぁそれでもいいや。そういう家を好む人が相当数いるってことは紛れもない事実なのだから。商売としては真っ当な事だと思う。

で、今回ちょっと言ってみたかったのはタイトル通りの話なんだけどね。
かなり割高のイメージがある輸入住宅、当然商売人はそこを逆手にとるわけだ。
例えば「輸入建材を扱う商社を通さないで中間マージンを廃して自社の独自ルートから安価に材料を輸入してます」とかさ。
それだって商売としては決して悪いことじゃないとは思うけどさ。
ここからは技術者としての話なんだけどね。
その安価に仕入れた輸入建材、どうやって保管してるんだろう。ハッキリ言って野ざらしに近い状態で置いてあるよ。シート1枚かかってるだけで。雨水なんかで水分はたっぷり含んでおります。冬は当然カチンこチンに凍り付いております。ハンマーでぶったたいてやっとはがれるような、保管ともいえない保管方法です。
そんな大量の木材、屋根つきの倉庫なんかに置けねぇだろという話、確かにそうだ。でも普通はそういう木材を加工する前にまず乾燥させないといけないのだよ。
木造住宅で使う建材には含水率の規定があるんだが、そんなのは当然お構いなしだ。
たっぷり水分を含んだ材料→乾燥→加工
ってのが普通なんだけど、間の乾燥ってのが抜けてるんだよね。
「北海道は気候が北米に似てて低湿度で…」これってただの営業トークやイメージ戦略だからね。だまされちゃいけないよ。確かに本州よりは低温低湿度だけど、基本的な気候分布は思いっきりアジアなんだよ。北米なんかに比べたらはるかに高湿度である。
で低湿度な北米からやってきた建材が雨ざらしで保管され、高湿度な日本で使われる。
いったいどうなってしまうのだろうか。あぁ、オレはそれ以上は考えたくはない…。

1社を見ただけで、他の会社まで同じ事やってるというのはとうんでもない勘違いだ。ほとんどの会社はそんなことはしていないと願ってやまない。この悲しい事実はオレが見たこの会社1社だけだろう、きっと。

最後にちょっと最近矛盾を感じている事があるんだけど、木をふんだんに使ってる建物は建物全体が呼吸していて自然に近いとか健康にいいとか言ってるけど、今の木造住宅って気密性の確保の為に上から下までグルリと半透明のフィルムで囲んであるんだけど。そんなもので囲われて、呼吸もへったくれもあるのかと。
でも24時間換気があるから大丈夫だよ。
ん?24時間換気と呼吸する建物ってのは意味が違うだろ。


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